派遣スタッフとしての心得

1.派遣システムの正しく理解する

派遣就労では、派遣スタッフであなたと、派遣会社、派遣される企業の3者が法的な関係を持つことになります。ですから、派遣スタッフであるあなたも約束事はきちんと理解しなければいけません。あなた自身がどのような権利が、それを享受できるのかをしっかりと把握しましょう。あなたの雇用主である派遣会社(派遣元)は、給与支払・福利厚生等を実施する義務もありますし、派遣先企業は適正な就業環境の維持や就労施設利用の便宜供与に努めています。

2.派遣期間を守りましょう

派遣会社は、あなたの希望条件を十分に考慮してお仕事をご紹介しますが、あなたも自分の希望に合っているかをよく考えた上でお引き受けるようにしてください。派遣先企業もあなたの勤務に期待しているため、一度引き受けたお仕事は、その期間を厳守しなければなりません。就労契約期間中にお仕事を放棄することは派遣先企業への迷惑になるだけでなく、そこに仕事を紹介した派遣会社の信用にも関わってきます。また、社会人としてあなた自身の信用を失うことになりますので、契約で決めた期間を厳守し、責任を持った勤務をするようにしましょう。

3.時間を守りましょう

派遣先企業と雇用契約を結んでいないからといって、その企業のルールを守らないで良いことにはなりません。企業サービスを受ける消費者にとっては、派遣社員であろうと正社員であろうと受けるサービスには関係ありません。契約で決められた時間を守り、あなたも社会人として恥のない行動に徹するようにしましょう。

4.秘密を守りましょう

あなたが務める派遣先企業では、もしかしたら企業機密に関わる仕事かもしれません。それらの情報を漏らしてしまえば大きな問題に発展することもあり、最悪の場合、損害賠償にまで発展する恐れがあります。ですから業務上知りえたことは絶対に口外しないように注意しましょう。

5.派遣先企業との協調性を保ちましょう

一般的に派遣先企業にはそれぞれ違う社内慣行や取り決めがあるものです。人間関係をスムーズに行うためにも、これらを尊重し、派遣先企業の雰囲気に溶け込むよう努めましょう。

6.社会人としての服装や言葉遣いを使用しましょう

派遣先企業での言葉遣いだけでなく、人と接する場合においても印象を良くするためにはしっかりとした服装、言葉遣いが必要となります。時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分けを考えて、その職場の雰囲気に相応しい自然な装いを心掛けましょう。また、「おはようございます」「お先に失礼します」「お疲れさまでした」といった挨拶は欠かさず、節度ある言葉遣いをするよう努めましょう。

7.機器備品は大切にしましょう

派遣先企業で使用する機器や備品等は大切に取り扱うように努めましょう。また、機器の調子が悪かったり、備品が無くなったり損なわれた際は、業務に支障が出る場合があるので早急に派遣先企業の担当者に報告するようにしてください。

8.安全衛生に気を配りましょう

派遣会社は、皆さんに安心して働いていただけるよう、安全衛生については常に派遣先企業の状況を把握して、場合によっては派遣先企業にもご協力をいただいています。ですからあなた自身でも就労中・通勤途中も含めて事故のないよう十分に注意するようにしましょう。

9.就業規則について

派遣スタッフの皆さんの採用、勤務条件、服装規律、給与、福利厚生、退職などに関する就業規則は、派遣会社に備えてあります。派遣先企業がそれを提示することはありません。