紹介予定派遣とは、派遣就業終了後に派遣先に職業紹介することを予定する労働者派遣のことを指します。(別名ジョブサーチ型派遣とも言われます)。
この制度では、派遣先の企業が将来、正社員、または契約社員にすることを予定して派遣スタッフを雇います。つまり派遣期間が終わったとしても、派遣先企業と派遣スタッフの双方が希望すれば、派遣先企業で正社員や契約社員として働く事ができるのです。
派遣スタッフは自己の希望や能力にあった職場に就職できるというメリットがあり、派遣先企業はその職場に合わない正社員を雇い、雇用し続ければならないリスクを避けることができるというメリットがあります。
ただし紹介予定派遣の期間は、6か月を超えないように求められています。また、派遣先企業が派遣スタッフを雇用しなかった場合は、派遣スタッフが所属する派遣会社にその理由を書面やFAXまたはEメールで明らかにしなければいけません。そして派遣企業はその理由を派遣スタッフの要求があればその理由を文書で明示しなければいけません。
紹介予定派遣を行うためには、一般労働者派遣事業の許可(特定労働者派遣事業は届出)及び有料職業紹介事業の許可を受けていることが必要となります。ですから紹介予定派遣を利用しようとする派遣スタッフは事前に派遣会社に連絡を取り、両方の許可を受けている事業所であるかを確認して登録する必要があります。
基本的に一般派遣は政令により医療業務への派遣が禁止されています。しかし紹介予定派遣ならばそれらの規制もなく派遣することができます。
なお一般派遣に関しては、2003年と2006年の法改正により、「社会福祉法人等への医師や看護師の派遣」「産休などの代替要員に限り、病院への医師や看護師の派遣」ができるようになっています。
2004年の派遣法改正により、派遣就業が終了する前でも職業紹介(派遣就業開始前又は派遣就業期間中の求人条件の明示、派遣就業期間中の求人・求職の意志の確認及び採用内定)ができるようになりました。また、紹介予定派遣に限り、派遣就業開始前の面接、履歴書の送付等が可能になりました(通常の労働者派遣では、派遣就業開始前の面接、履歴書の送付等派遣先が派遣労働者を特定することを目的とする行為は禁止されています)。